ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室

0-3歳のための熱中症対策/熱中症になったら?真夏の外遊びはどうしたらいいの?にお答えします

2018.07.21

●0-3歳のための熱中症対策/真夏の外遊びどうする?!

こんにちは。ぐちゃラボの会田です。

7月初旬から横浜市でも35度を超える日が何度も!

そこで本日は、0-3歳のための熱中症対策をお伝えしますね。

 

 

熱中症はなぜ起こる?

 

人間の体内では、常に「熱」を作って、外にその熱を出すという産熱と放熱を行い、大体36~37度になるように体温調節機能を用いて行っています。

でも、気温や湿度が高いところに行くと、体温調節機能がうまく働かず、放熱を行えません。

そうすると、身体の中に熱がたまり、体温があがったり、汗をたくさんかいて体内の水分・塩分が失われ、身体の調子が悪くなります。

これが、熱中症です。

 

0-3歳は、この『体温調節機能』を育てる期間であり、まだまだ機能が未熟です。

そのため、大人と同じように過ごしていても、体温調節がうまく行えず熱中症になってしまいます。

 

0-3歳の子どもと大人の環境の違い

 

この箱覚えてますか?

小学校にありましたねぇ^^;

天気予報で「今日は35度です」など言われているのは、この箱の中の気温です。

あ、この箱は、百葉箱ですよー。懐かしい!!

気温と言うのは、大体1.5m程度の高さで測ったものです。

 

でも・・・

 

ベビーカーに乗った赤ちゃんの高さは、大体40cm程度。

特にアスファルトの上では、照り返しがあるため赤ちゃんの方が暑い!!!!

 

大人が暑い!

と思ってるとき、ベビーカーに乗ってる赤ちゃんはもっと暑いんです。

 

 

また、歩けるようになってもそもそも身長が低いため、やはり子どもの方が熱を感じています。

 

つまり、乳幼児は、大人よりずっと熱中症になりやすいということ。

 

熱中症の症状は?

 

熱中症になるとどんな症状が起こるのでしょう?

 

症状1.めまいや顔のほてり

症状2.筋肉痛や筋肉のけいれん

症状3.身体のだるさや吐き気

症状4.汗のかきかたがおかしい

症状5.体温が高い、皮膚の異常

症状6.呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない

症状7.水分補給ができない

(https://www.netsuzero.jp/より引用)

などと書かれていますが、子どもはまだ正確に自分の状況を言葉であらわせません。

熱中症のときに「疲れた」「眠い」と表現する子どもも。

 

上記のような症状がないか、こまめに乳幼児の様子を見てあげたいのですが

特に気が付きやすいのは、身体に触れたときの熱さです。

様子を「見る」だけではなく、子どもに「触れて」確認するようにしましょう。

 

 

熱中症になってしまったら

 

とにかく冷やす!!!!

涼しい場所に避難し、身体を冷やします。

服をぬがせて、水をかける。そしてうちわなどであおぐ。

氷嚢などで冷やす。

できるだけはやく!冷やしていくことがポイントです。

 

次に、水分補給です。

基本的に子どもの水分補給は『水』もしくは『麦茶』が良いのですが、熱中症のときは塩分も必要なのでスポーツドリンクも。

(でも日常で飲むには、スポーツドリンクは子どもには糖分多すぎます!日常では、スポーツドリンクは必要ありませんよ)

 

また、意識がないとき、水分補給ができないときは救急車を呼んでください。

 

【熱中症対策①】子どもの服装

 

 

では、熱中症にならないためにもどうしたらいいのかお伝えしていきますね。

まず、子どもの服装です。

・通気性がよく、速乾性の高い服を着る。

素材は、綿・麻などがオススメ。

また、少しだけゆったりした服を選びましょう。

ぴたっとした服は、空気が通りませんので避けます。

 

・服の色は、明るい色を選ぶ。

黒色は、熱をため込んでしまうため明るい色の服を選びましょう。

 

・通気性の良い帽子をかぶる

 

要は、子ども時代の体操服をイメージしてくださいね^^

 

【熱中症対策】頻繁に行いたい事

・こまめに日陰で休憩、水分をとる

0~3歳の子どもは遊びに夢中になると、多少疲れていても自分から休みません。

親が意識して10分程度ごとに休憩を入れていきましょう。

 

・こまめに着替えよう

汗をかいたままにしていると、熱をためこんでしまいます。

着替えの洋服を用意して、汗をかいたらこまめに着替えたり、汗をふいたりしましょう。

 

・アスファルトではなく土の上で遊ぶ、散歩する

アスファルトは熱を照り返しますが、土は水分を含んでいますので照り返しが弱くなります。

お散歩などを行うときもアスファルトの上をお散歩するのではなく、

できるだけ公園に行き、土の上をお散歩するようにしましょう。

 

・外遊びの時間を調整する。

10-15時の外遊びを避け、

朝9時まで もしくは 16時以降

に外遊びを行うようにする。

 

【熱中症対策】熱中症にならない身体づくりが基本

 

 

最も大切なことは、日常で熱中症にならないための身体づくりを行うことです。

 

1.体温調節機能は3歳までに汗をかいたか?で決まる!3歳までの外遊びで熱中症を防ぐ

体温を下げるために、人は汗をかきます。この汗は、汗腺と言うところから出ているのですが

汗腺の量は、3歳までに決まる

と言われています。

3歳までにどれだけ汗をかいて遊んだか?というのは、これからの熱中症対策につながってきます。

熱中症を避けるために、全く外遊びをせず汗をかかないと、ますます熱中症になりやすい身体になってしまいます。

熱中症は避けたいですが、暑さを全て避けてエアコンの効いた室内にいることも避けたいもの。

適度な外遊びは、取り入れてくださいね。

 

2.睡眠をしっかりとる

身体が健康であることが、日々の熱中症を避け、身体づくりにもつながります。

0~3歳の子どもの必要な睡眠時間は12~18時間程度です。

大人と同じ生活リズムではなく、子どもはもっとたくさんの睡眠が必要です。

 

しかし、子どもは自分で生活リズムを整えることができません。

大人が子どもの生活リズムを整えてあげてくださいね。

 

3.食事をしっかりとる

睡眠と同じように、食事も子どもの健康な身体づくりに欠かせません。

「たくさん食べる」必要はありません。

その子にあった量をしっかり食べる。

お菓子やジュースを食べると必要量の食事ができなくなるので避けて、栄養のあるものをとるようにしましょう。

 

子どもたちは、外で遊ぶのが大好き!

外遊びのときに、水を取り入れるのもいいですね。

 

親のちょっとした工夫で、できること、避けられることはたくさんあります。

この夏もみんなが元気に過ごせますように。

 

<<追記記事 2018.8.4>>

熱中症対策にスポーツドリンクや塩飴は本当に有効なのか?

 

 

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WRITER

 会田夏帆(あいだなつほ)
 会田夏帆(あいだなつほ)乳幼児教育専門家
日本乳幼児遊び教育協会 代表
ぐちゃぐちゃ遊び 考案

発達心理学・幼児教育に基づき造形遊びを軸とした『ぐちゃぐちゃ遊び』考案し、横浜市でぐちゃぐちゃ遊びの親子教室を開講。
年間1500組の親子が集まり、入会まで1年待ちの人気教室に成長。
実績を生かして、子どもの創造力や挑戦心を伸ばすぐちゃぐちゃ遊びを日本全国に広めている。また、親子教室・保育士などのためにママと小さい子どもの信頼関係のつくり方講座やママ向けに子育てセミナー(親子の遊び方講座・外遊び講座・絵本講座・イヤイヤ期講座・褒め方叱り方講座)を全国で行っている。

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