熱中症対策にスポーツドリンクや塩飴は本当に有効なのか?

 

2018年、夏真っ盛り。

Aさん
あいさん、暑すぎます!💦

熱中症のニュースも毎日出てますね

あいさん
今年は特に暑いようですね
Aさん
うちの子も熱中症が心配なんですが、スポーツドリンクって飲ませた方がいいですか?

私は塩飴を毎日食べるようにしてるんですけど・・・

 


スポーツドリンク

 


塩飴

Aさん
熱中症予防にこういうのはとった方がいいんですよね?
あいさん
ちょっと待ってください。熱中症予防のために『日常的に』スポーツドリンクや塩飴を舐めるのは健康にとって逆効果です!

詳しくお伝えしますね

 

日本人は塩分をとりすぎている

 

 

まず!!!知っててほしいことがあります。

それは

日本人は、塩分をとりすぎ

ということです。

あのピザやフライドポテトなどをたくさん食べるイメージでもある、ファーストフード大国とも思ってしまいそうな

アメリカ人より日本人の方が塩分をとっているんです。

日本人の1日の平均塩分摂取量は12.4g

世界平均は10.1g

ちなみにアメリカは、9.1g!!!

2割以上、日本人の方が塩分をとってるんです。

 

さらに、世界保健機構(WHO)が推奨している塩分摂取量は5g以下!

日本人は、推奨量の2倍以上の塩分を日常的にとってしまっているんです。

Aさん
えっ!!!日本人ってこんなに塩分をとってるんですね?!
あいさん
実は、「和食」は健康に良いと言われていますが、その和食に塩分が多いんです。

 

Aさん
和食が良いんじゃないんですか?

 

あいさん
和食は魚や野菜が多くとれるので良い面がたくさんあります。

しかし、和食にもデメリットがあります。

それが塩分過剰摂取に繋がりやすいということなんです。

 

塩分をとりすぎるとどうなるの?

塩分過剰摂取だとどうなるか?

 

塩分というのは、過剰に摂取すると腎臓から尿になり、身体の外に排出されます。

でも、塩分が多すぎると腎臓で処理しきれなくなってしまうんです。

そうすると体内に塩分が蓄積されていきます。

 

そして塩分が体内に蓄積されると

「高血圧」になってしまうんです。

高血圧というのは、血管に圧が正常の状態以上にかかってる状態のこと。

そして、高血圧になると、そのままだと血管がダメージをおってしまい、動脈硬化などに繋がり、

そして

脳卒中や心筋梗塞

を引き起こしてしまう!!

という怖いものです。

あいさん

高血圧は日常診療で最も患者数の多い疾患なんだそうです。

日本人の3人に1人は高血圧なんだとか。

「高血圧は日本の国民病」という人もいます。

 

また、世界一多い死亡の原因は『高血圧』なんだそうですよ。

 

Aさん
高血圧って身近で、とてもこわいんですね

 

 

昨年は赤ちゃんの死亡例も。たった5gの塩分摂取で致死量に

 

2017年の夏に、保育所で1歳の赤ちゃんが食塩中毒(塩化ナトリウム中毒)で死亡してしまう事件が起こりました。

 

赤ちゃんは、腎臓の機能がまだまだ未熟ですので、体外に排出する力もとても弱いです。

なにより体重もとても軽いです。

塩分による推定致死量は

体重1キロ当たりの致死量は0.5~5g/kg

 

なんと、体重が10kgの幼児でも、塩5gで死んでしまうことも。

小さじ1杯です。

 

離乳食がはじまる6か月~11か月の赤ちゃんの塩分量は、1日1.5g程度で良いと言われています。

1.5gをはかってみてください。

これはお味噌汁やお醤油、その他加工食品全てに含まれている塩分をあわせて1日の摂取量です。

Aさん
こんなちょっとの塩でも赤ちゃんの身体には負担が大きいんですね

 

あいさん

大人の食事をあげると、あっという間に塩分過多になってしまいます。

 

Aさん
うちの子の塩分も多いと思います。もっと減らさないとですね。

 

 

 

塩分をとってるからスポーツドリンクは必要ない?

 

Aさん
それだったら、塩分多めにとってるから、もうスポーツドリンクなどは必要ないんでしょうか?

 

薬剤師さん

塩分をとるタイミングがあります

 

こちらの項目について、職歴12年!ベテラン病院薬剤師さんが教えてくれました!

本当にありがとうございます!!!

 

薬剤師さん

普通の水として熱中症対策用の水を飲んだりすると、塩分の喪失がないのに補給ばかりしていて

結果的に塩分摂取が過剰になります。

日常的に塩飴摂取も、塩分摂取として推奨しません。

 

Aさん
日常的には必要ないんですね。

いつ飲むのがいいんですか?

薬剤師さん

予防的な塩分摂取としては、直前でなければ効果はありません。

一般的には大量の発汗が予想されるスポーツや作業の場合は、水分と塩分の補給が必要です。

Aさん
子どもの外遊びのときも、飲んだ方がいいですか?

 

薬剤師さん

乳幼児の外遊び程度であれば、積極的な塩分摂取は不要と考えています。

でも、スポーツドリンクやイオン系飲料があれば摂取してもよいので、

どうしても塩分摂取をしたければ外遊び開始前や最中に。

Aさん
どうしても、というのは・・・?

 

薬剤師さん

赤ちゃんのイオン飲料や塩分の摂取は…私は不要だと思いますが、環境にもよりますしママ達の考えにもよります。

テレビやネットでの情報の影響力は大きくて、
少し前は、熱中症には水だけでなく塩も有効という情報は珍しかったので、たくさんインフォメーションする必要があったのだと思いますが、そこだけが強く残ってしまって過剰になっている気もします。

Aさん
確かに「塩をとりましょう」ってよく見るし、お店でもたくさん売ってますね

 

薬剤師さん

乳幼児の塩分は難しく、不足よりも過剰摂取の方が怖いと思います。

うちでは、私も息子も予防的な塩分摂取はしていません。

 

Aさん
塩分不足よりも多すぎないようにを気を付けたほうがいいんですね。
あいさん

熱中症予防に「塩」よりも、こまめに「水分」をとることを重視したいですね

薬剤師さん、本当にありがとうございます!!

 

ペットボトル症候群にも注意

ここまで「塩分」についてお話ししてきましたが、最後に「糖分」についてお話しします。

スポーツドリンクの塩分も心配ですが、水やお茶以外のペットボトルに含まれているもの。

それが「糖分」です。

ペットボトル症候群という名称は俗称で、正式には「ソフトドリンクケトーシス」という名前。

 

糖分を多く含むジュースを大量に飲むことで、高血糖になる。⇒そのため、また喉がかわいてジュースを飲む

ということを繰り返してしまい、著しい高血糖になってしまう。

というのが、ペットボトル症候群です。

全身の倦怠感や眠気、多尿、のどの渇きといった自覚症状が出て、受診してみたら糖尿病になってしまっていた!ということも。

 

Aさん
ついつい暑いとジュースを飲んでしまってました

 

あいさん
最初は高血圧や糖尿病のことを総称して「成人病」と言っていましたが、2000年ごろ「生活習慣病」に改められました。

これは、成人ではなく子どもでも同じような症状が出てきたことが理由の1つです。

あいさん
子どものうちに生活習慣病になってしまうと、血管に負担がかかる期間が長くなります。

ですので、先ほどもお伝えしたような脳卒中や心筋梗塞などの危険性が上がります。

Aさん
我が子が、高血圧になるのも糖尿病になるのも避けたいです!
あいさん
そのためにも塩分も糖分も控えめに。

のどが乾いたら「水」か「お茶」をとるようにしたいですね

Aさん
健康に大きくなって欲しいので、今後は水かお茶をあげるようにします!

 

あいさん

親が気を付けたり、知識をつければ防げる病気はできるだけ防いであげたいですね。

この夏も元気に乗り切りましょう!

 

【あわせてこちらもお読みくださいね】

0-3歳のための熱中症対策/熱中症になったら?真夏の外遊びはどうしたらいいの?にお答えします 

風邪をひきにくい健康で丈夫な身体をつくるために3歳までに親ができること

 

 

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WRITER

 会田夏帆(あいだなつほ)
 会田夏帆(あいだなつほ)乳幼児あそび教育専門家
乳幼児の「あそびで育てる子育て」をサポートしています乳幼児あそび教育専門家の会田夏帆(あいだなつほ)です。
乳幼児対象のぐちゃぐちゃ遊びの親子・幼児教室を2016年5月横浜市で開講。
毎月130組の乳幼児と保護者が集まる親子教室講師として、親子教室・保育士などのためにママと小さい子どもの信頼関係をつくる講師養成講座も開講中。
ほかにもママ向けに子育てセミナー(親子の遊び方講座・外遊び講座・絵本講座・イヤイヤ期講座・褒め方叱り方講座)を全国で行っています。