【書評】多動力 堀江貴文
2019.01.03
こんにちは。親子教室・ベビー系講師のための先生 会田夏帆です。
以前から本屋さんでパラパラ~と読みながらも買ってなかった『多動力』がkindle unlimitedに入ってきました!!
早速読んでみたので書評を書きます。
多動力とは「いくつもの異なることを同時にこなす力のこと」とのこと。
というと、無雁流行ったマルチタスクで物事をこなすことのように思ってしまいますが、マルチタスクとは違います。
「「多動力」は大量の仕事をこなすための、技術ではない。
命が果てるまで、1秒残らず人生を楽しみきるための、生き方である」
と堀江さんは述べています。
教育に携わっているものから見ますと、多動と言われて1番に思い出すのはADHD(注意欠陥多動性障害)のことですが、これとも違います。
この本で言う多動というのは、まずとことんハマる。
その上で、次のものに移っていくことを言っています。
どれもこれもふらふらと動き回ることではありません。
内容を紹介します。
本文からそのまま引用します。
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第1章では、日本人の頭に染み込んでいる、「石の上にも三年」という価値観の転換を図った。
第2章では、完璧主義や準備至上主義といった「バカ真面目」の洗脳を解いた。
第3章では、幼少期から教え込まれている「バランス教」のおかしさを暴いた。
(中略)
第4、5,6章ではどのようにすれば「多動力」を身に着けられるかといった具体的な仕事論を明かした。
***
この本の中で、堀江さんは100万人に1人になる方法を説いています。
100万人に1人になると、自分自身の価値(そして給料)は驚くほど上がるとも。
その方法とは、
まず1つのことに10000時間取りくんで100人に1人になる。
そして、別の分野で10000時間取りくんで、100人に1人になる。
もう1つ別の分野で10000時間取りくんで、100人に1人になる。
そうすると
100×100×100=100万人
起業女子、ママ起業を見ていて思うのは、この100人に1人にならずにいろんな資格に手をだしてしまうこと。
ベビーマッサージの資格をとって、うまくいかないからベビーフォトの資格をとって、それもうまくいかないから今度は引き寄せの法則の講座に行って・・・みたいな。
そういうのを多動力とは言いません。
まず堀江さんは「サルのようにハマレ」と言っています。
10000時間というのは1日6時間そのことについて学んだとしたら5年で10000時間になります。
1日9時間だったら3年。
1日12時間だったら2年ちょとです。
よく会社にはいっても3年は使い物にならない。
4年目からが勝負と言われてますが、ちょうど1日9時間仕事していると4年目に良い仕事ができる水準に達しますね。
以前、堀江さんのゼロを読んだ時にも思ったのですが、堀江さんのちょっとだけやるのと、一般の人がちょっとだけやるのには大きな差があると思います。
ちょっと勉強して東大に受かるような人ですし^^;
私の感覚では「ちょっと頑張れば~」というのは、せいぜい「3日3晩寝ないで頑張る」とか「1か月休みなし」くらいな感覚ですが
堀江さんの感覚では「1年休みなしで、職場で寝泊まりするくらい」くらいに差がありそう。(あくまで個人的イメージです)
堀江さんは「多くの人は、圧倒的に努力が足りない」というような発言もされてましたしね^^;
ということで、第1章を読んで思ったのは、多動になる前に、多くの人はまず1つのことにハマれてないんじゃないかなーということ。
ただ、私が現在33歳ですが、子どももいて、同じことを続ける環境にいる方がまわりにはほとんどいません。
もし男性だったら仕事も途切れることもないので、キャリア10年くらいでしょうか。
そのようにキャリアを積み重ねてる方、そして1つのことを追求するのが良いと思ってる方は読む価値あり!
例えば、アイドルが、ドラマに出ていると「アイドルなんだから歌だけやってろ!」とか
本田圭佑選手がサッカーと一緒に最近ビジネスも行ってますが「サッカー選手はサッカーに集中しろ!」というような人は、一度読んでみるといいかもしれないですね^^
次に紹介するのは第3章。
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「完璧主義者」は何度もやり直し、一つの仕事に蟻地獄のようにハマってしまう。
目指すべきは、完璧ではなく完了だ。
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と書かれています。
ついつい人は失敗したくないので、完璧を目指しがちです。
また、私は学校のテストの功罪でもあると思ってますが、テストって100点があって減点方式なんですよね。
頑張ったら「完璧な答案」が目指せますし、1回きりなので失敗も許されません。
でも、仕事というのは、完璧がなく、また100点という上限もありません。
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絶対に完璧なものを作ろうと5年間準備に費やして第1回のフェスを迎えるようにも、見切り発車でも、不完全でもいいからとりあえずやってしまって、5年間トライ&エラーを繰り返したフェスのほうがクオリティも高く、お客さんも集まるものになるだろう。
準備が足りないからと足踏みをしていたらいつまでたっても満足いくものはできないのだ。
やりたいと思ったら、今すぐやってしまおう。
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100点を目指して5年間走ってるうちに、トライ&エラーを繰り返している人は300点、500点、1000点のものを作り上げちゃいます^^
あと、単純に時間かけるモチベーションもどんどん下がるので、やりたいと思ったらやってみるのが私もオススメ!!
机上の空論とはよく言ったもので、やってみないと、動いてみないとわからないことがたくさんあるので、
足踏みしている人は一歩踏み出すと景色はかわるかも?!
あと、「悩みの9割は起こらない」とも言いますしね。
後半は、主に時間の大切さとどうしたら時間を有効活用できるのか、について書かれています。
それは本書を手にとってご覧くださいね^^
・肩書が1つであることが良いと思ってる方
・完璧主義でなかなか新しいことがはじめられない方
・堀江貴文さんの本をあまり読んだことがない方
この本の中にも書かれていますが堀江貴文さんはたくさんの本を出されているので、やはり似通ったところが多々あります。
すでに堀江さんの考え方をよく理解している方には得るものが少ないかも。
ただし、「ほりえもん」というだけで毛嫌いしているような方には、「そんなの堀江だからできたんだろ」「刑務所に入ったやつがなに言ってんの」「こんなの夢物語だ」というような目が入ると学びも少ないと思いますので、おススメできません。
また、1冊の本で大量の情報が欲しい方も、内容量は少なく感じるかもしれません。
堀江さんをフラットな目で見ようとしている方にはオススメです。
以上、堀江貴文著『多動力』の書評でした。
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