ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室

【書評】破天荒フェニックス オンデーズ再生物語  田中修治著

2019.01.04

●【書評】破天荒フェニックス オンデーズ再生物語  田中修治著

 

こんにちは。親子教室講師・ベビー系講師の先生 会田です。

以前より読みたいなーと思ってた『破天荒フェニックス』が、この年始の時間が少しあるタイミングで

kindle unlimitedに入ってきました!!

NewsPicks Bookが多数アンリミに入ってきましたね。

私も今年はNewsPicksの有料会員になろうと考え中なので、きっとこういう人の後押しにするためなのかなーなんて考えたり。

 

以下、破天荒フェニックスのネタバレ含みます。

 

 

破天荒フェニックスはどんな本?

 

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2008年2月。小さなデザイン会社を経営している田中修治(30歳)は、ひとつの賭けに打って出る。

それは、誰もが倒産すると言い切ったメガネチェーン店「オンデーズ」の買収―。

新社長として会社を生まれ変わらせ、世界進出を目指すという壮大な野望に燃えていたが、社長就任からわずか3か月目にして銀行から「死刑宣告」を突き付けられる。

しかしこれは、この先降りかかる試練の序章に過ぎなかった…。

(Amazonより引用)

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主人公は、田中修治。

これは著者の田中修治さんのことでして、OWNDAYSというメガネ屋さんの現社長です。

 

破産しようとしているところだったOWNDAYSを買って社長になり、そこから日本で再生し、海外展開までしていく物語です。

この本では、120店舗までの拡大が書かれていますが、実際に2019年1月現在200店舗。

 

さいごの部分にも書かれてますが、10年間のうちの7年間を切り取って書かれたもので、小説の形をとってますね。

 

この本は「パラレルワールドの物語」として書かれていますが、基本的にはあった出来事をそのまま書いてるといったところでしょうか。

一応、

眼鏡市場→眼鏡一座

Zoff→ZAPP

ジェームスディーン→ジェイムズ

みたいに名前はちょこっとだけ変わってます。(まぁたぶんこのメーカーのことかと思います。会田予想ですが^^;)

 

味方というか良い形で書かれてるところの名前はそのまま(例:三井住友銀行)ですが

裏切られたりするところは、名前がちょっとだけ変えてあります。

例:七十七銀行?→七六銀行

みずほ銀行?→穂積銀行(この変換がちょっとおもしろかった(笑))

 

「小説」として読むよりも「ビジネス書」なのかな。

事実は小説よりも奇なり

というのを体現しています。

その分、小説だったらさすがにここでは裏切られないような場面で裏切られたり(本来は小説1冊の分量を考えると、このあたりでエンドに向かわないといけないから、裏切られてると終わらない(^_^;))

あと、ひたすら

チャレンジする→資金難→なんとかなった!→チャレンジする!→資金難→なんとかなった!→チャレンジする→資金難→なんとかなった!

の繰り返しなので、小説として読むなら展開が同じなので間延びします。

まさにタイトルにあります不死鳥フェニックスのように、何度でも蘇ります。

 

じゃあなにが面白いかというと

まず、田中社長が・・・チャレンジャーすぎる!!!

 

 

オンデーズを買おうと思っているときに、後の経理担当者を田中社長が説得する言葉

 

「俺みたいに、会社も小さくて資金も信用もない若い経営者が、

大きなチャンスを掴む為には、

みんなが嫌がるような案件、ちょうどこのオンデーズみたいな燃え盛る炎の中に

自ら進んで手を突っ込んでいくようなことでもしないと、

なかなかそんなチャンスは掴めないでしょう?」

 

 

という言葉。

ここに田中社長のビッグドリームとその道が全て詰まってる気がします。

急激に大きくなるために一か八かの勝負をしないといけないというのは、納得しますが

その勝負を息つく暇なく仕掛けていきます。

 

そこで思い出すのが、先日読んだ多動力の言葉。

『リーダーはバカでいい 小利口はバカには勝てない』

 

あまり後先考えずに飛び込んでいくその豪胆さ!

田中社長じゃなかったらオンデーズはこうなってないだろうなーとつくづく思います。

ビジネス視点でみても、即断即決っぷりは痛快でもあり、学びが多いです。

特に海外に出ていくときのテナントの立地を決めるとき。

数分で数千万円の決断を下していくのは見事!

 

 

 

小説ではなく、現実でもビジネスはこんなにおもしろい!

と思わせてくれます。

ただ、先ほども言いましたように、これがパラレルとはいえ基本的には起こった出来事だからおもしろいと思います。

小説としては冗長。

また、小説ではきっとやらないのが、資金難のときにトリュフ入り小龍包食べてたりするところかな(^_^;)

会社のお金と個人のお金は違うのですが、小説だとたぶん書かないかな。

また間延びすると書いててなんですが、説明もやや少ないので、ビジネスに疎いと読みにくいかも。

内容としては

『下町ロケット』が有名どころが近いでしょうか。

いくつかこの資金難に陥る系の小説読んでるとわかりやすいかも。

 

 

オススメ読者さん

・経営者

共感できるか、こんなの夢物語だ!となるか真っ二つになりそう

・一歩踏み出せない方

この方のやり方見てると、きっと大丈夫!と思えます

・引き寄せの法則が好きな方

これぞ引き寄せ!といいそうな場面がたくさんあります。

 

最後に破天荒フェニックスに何度かでてくる言葉があります。

 

それは

 

「倒れるときは前向きに」

 

 

時に倒れるときがあるかもしれないけど、それでも常に前へ前へというこの本全体をあらわすような言葉だと、読んでて思いました。

 

 

 

 

以上『破天荒フェニックス』の感想でした^^

 

ほかの本の書評はこちらから

 

 

WRITER

 会田夏帆(あいだなつほ)
 会田夏帆(あいだなつほ)乳幼児教育専門家
日本乳幼児遊び教育協会 代表
ぐちゃぐちゃ遊び 考案

発達心理学・幼児教育に基づき造形遊びを軸とした『ぐちゃぐちゃ遊び』考案し、横浜市でぐちゃぐちゃ遊びの親子教室を開講。
年間1500組の親子が集まり、入会まで1年待ちの人気教室に成長。
実績を生かして、子どもの創造力や挑戦心を伸ばすぐちゃぐちゃ遊びを日本全国に広めている。また、親子教室・保育士などのためにママと小さい子どもの信頼関係のつくり方講座やママ向けに子育てセミナー(親子の遊び方講座・外遊び講座・絵本講座・イヤイヤ期講座・褒め方叱り方講座)を全国で行っている。

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