ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室

【書評】多動力 堀江貴文著

2018.01.02

●【書評】多動力 堀江貴文著

 

こんにちは。親子教室・ベビー系講師の先生 会田です。

年末年始に本をいくつか読んだので書評を書いています^^

 

今回ご紹介するのはこちら!

発行部数は25万部を突破!

堀江貴文さんの『多動力』

『全産業のタテの壁が溶けたこの時代の必須スキル』

本屋さんでも店頭にずっと出ていて、人気の本ですね。

2018年12月現在、kindle unlimitedに入ってきたので読んでみました^^

 

おすすめ読者層

・堀江貴文さんの本が初見、もしくは1、2冊程度しか読んだことがない方で、堀江さんのよくもわるくも興味がある方

本の中にも書かれてますが、堀江貴文さんの本はたっくさん出ていますが、内容がかぶっているものがたくさんあります。

ですので、堀江さんがきちんとお話ししてるのをよく見る方、本をいくつも読んだことがあるファンにとっては目新しい情報は少ないですが

初見の方は、堀江さんの考え方がまとまっていて読みやすいです。

頻繁にテレビにも出ていて、これだけ有名、そして多くのファンがいる方なので、一度堀江さんの考え方に触れてみるのは人生で損なし!

 

・「忍耐」や「伝統」、「コツコツやる」「石の上にも三年」などが大好きな方

1つのことを追求するということに価値を感じている方は、その考え方の真逆の考え方に触れることをおすすめします。

ご自身の考えを否定するのではなく、反対の考え方に触れるというのは、ご自身の考えを深めるために最適だと思います。

 

・完璧主義者、失敗を恐れる方

いろんなことにチャレンジできない方はこの本が後押ししてくれるかも?!

 

・時給2500円以下で働いてる方

この数字は多動力からもってきました。

時給計算がすべてではありませんが、「だれでもできる仕事」をしていませんか?

 

・今の生き方に疑問を持ってる人

 

だれでもできる仕事をしていませんか?と書きましたが、これが多動力を身に着けた方がよいと堀江さんが言ってる理由です。

 

 

多動力とは

多動力とは「いくつもの異なることを同時にこなす力のこと」(本文より引用)

 

今までの時代は、1つのことを追求して、1つの能力を高めることが良いとされていましたが、

今の時代は、インターネットによって業界ごとの垣根がなくなっています。

そんな時代こそ、軽やかにさまざまな業界について力をもつ多動力が必要とのこと。

 

堀江貴文さんの肩書をご存知ですか?

1番に思いつくのは、実業家かなーと思うのですが

本も書いてるから作家?最近はロケット開発もしてますね。開発者?

堀江さんは1番最初起業したときは、プログラミングで起業したのでプログラマー?

などなど、多くの肩書を持っています。

 

肩書を1つに絞らない必要性がこの本では書かれています。

 

 

 

 

内容

全6章

おわりにから引用しますと

「第1章では、日本人の頭に染み込んでいる「石の上にも三年」という価値観の転換をはかった。

第2章では、完璧主義や準備至上主義といった「バカ真面目」の洗脳を解いた。

第3章では、幼少期から教え込まれている「バランス教」のおかしさを暴いた。」

「第4,5,6章ではどのようにすれば「多動力」を身に着けられるかといった具体的な仕事論を明かした。」

と記載されています。

 

下記は大切と思ったことなどの抜粋も含めてご紹介します。

 

自分を100万人に1人のレアカード化する

特に日本では、1つのことに集中して取り組むのが良いとされている風潮があります。

例えば、サッカーの本田圭佑選手がビジネスにも取り組んでますが、そうすると「サッカー選手なんだからサッカーを真面目にやれ」でしたり、

キングコング西野亮廣さんは、芸人ですが、絵本を書いたときには「芸人は芸を極めろ」「絵本作家なのか芸人なのかどっちなんだ」など言われていましたね。

 

しかし、そのように1人の人が1つの肩書でずっと生きていくのは、これからの時代に本当に良いことなんでしょうか。

 

堀江貴文さんは、本の中で3つ肩書を持つと述べています

100人に1人になる分野が3つあれば

100人に1人×100人に1人×100人に1人で

10000人に1人の人物になれる!

つまり、自分自身を「レアカード」にすることができる!と言っています。

 

レアカード化できれば、仕事が舞い込んでくるし、安く買いたたかれることもありません。

 

 

さて、ここで勘違いしてはいけないし、多動力を表紙だけだったりいろんな抜粋しか読んでない人によくある間違いなのですが

堀江さんは、まず1つのことにハマる大切さを書いてます。

ちょこっと触れて、次に行って、ちょこっと触れて、次にいくのではありません。

 

100人に1人になる。

10000時間の法則というのがありますが、10000時間なにかの分野について必死にやればその分野でプロ同等になれるという考え方ですが、同じように堀江さんは

1日6時間で5年間やると1000時間になって、100人に1人の人物になれる。

そうしたら別の分野で10000時間取り組み、100人に1人の人物になる。

こうして、自分をレアカード化していくのであって、

ほんのちょっと触れて、あまり理解せず次に行っていくことを称賛しているわけではありません。

 

 

このベビー系業界では、ベビーマッサージの資格をとって、ちょっとやってあんまり稼げないから、次にベビーフォト?の資格をとって、これも稼げないから、次に・・・という方もいますが、多動力というのはそうではありません。

あれもこれもいろんな資格をとっていくのを勧めているのではなく、真逆の考え方ですね。

堀江さんの場合、おそらくやるとなったら深くやるタイプなのですが、ご自身が深くそれにかかわっている自覚がないんだと思います。

 

たしか堀江さんはご自身で「ちょっと勉強しただけ」と言って東大に入ってますしね。

一般人の「ちょっと」と堀江さんの「ちょっと」には大きな差があるのかと。

そのあたりは、堀江さんの著書「ゼロ」にも似たようなことが書いてあって、ほとんどの人は圧倒的に努力が足りないと言っていたはず。

この本の中でも

まずは1つのことに「サルのようにハマれ」と書かれています。

多動力を発揮する前に、1本の軸は持つのが良いと思います。

 

トライ&エラーで成功する!見切り発車で良いからやってみる

 

また、見切り発車の大切さを言っています。

5年かけて準備して1つのことを行うよりも、

5年間トライ&エラーを繰り返していったほうが、5年後にクオリティは高いものができるだろう、と。

 

完璧なものを目指すって相当難しいです。

もちろん完璧を目指して準備をするのですが、完璧にならないとはじめられない!と思っていると、いつまでたってもなにもはじめられません。

堀江さんも目指すべきは

「完璧ではなく完了」と言っています。

とにかく1つ1つ終わらせていくことで、目の前の世界がどんどん広がっていきます。

見切り発車でもいいから、やりたいと思ったらやってみよう!

私の場合も、西野亮廣講演会の権利を購入したときは、完全に見切り発車でした。

でも「やりたい!」と思ったら、権利を買って、そして走りながら考えて、走って、走って、走って・・・

 

最終的には600名集客大成功!

この見切り発車によって、わたしは『イベント集客成功者』というカードも手に入れることができました^^

 

他人は自分を気にしていない

『あなたが多動になるための最大のハードルは、「他人にどう見られるだろう?」という感情だ。はっきり言おう。誰もあなたには興味ない。好きなように生きて、思いっきり恥をかこう。』(本文より引用)

失敗が怖い人の多くが、他人の目を気にしすぎていますが・・・

あなたは他人の失敗をそこまで意識していますか?

覚えてはいるかもしれません。

でも、日常で意識することはほとんどないはず。

自分が思っている以上に、他人は自分に興味がありません^^;

自分が興味あるのは、自分のことや家族のことだけ。

たくさん失敗すればいいんです。

 

感想

とってもわかりやすい!

最初にも書きましたが、堀江さんの本はどの本もわかりやすいのですが、この本はその考えが集約しているので堀江さんの本を読んだことない人は簡単に読めますので、1度読んでみると良いと思います。

 

また、堀江さんの人生観がわかる「ゼロ」もおススメです。

 

堀江さんが以前Twitterで

一人前になるには、「飯炊き3年、握り8年」の修行が必要と言われている寿司職人のこの話を推奨するブログ記事に対して、堀江さんはツイッターで「バカなブログだな。今時、イケてる寿司屋はそんな悠長な修行しねーよ。センスの方が大事」

と発言しましたが、その真意がこの本には書かれていますね。

 

最初の方にも書きましたが、いろいろと話題をふりまいてる方なのでその言葉の表面しか見なかったり

そこから切り取って発信するマスコミの言葉を読むのではなく

一度堀江貴文さんの真意がわかるこちらの本を読んでおくと

きっとこういう面からこういう発言をしたんだなーということもわかり、そのうえで自分がどう思うかを考えられるようになるかと思います。

 

 

また、多動といいますと、教育界ですぐに思い出されるのはADHD(注意欠陥多動性障害)を思い浮かべる方が多いかなーと思います。

今回の多動力はADHDのそれとは違うのですが、「多動」という言葉にマイナスイメージを一方的に持っている方にはぜひいろんなことに好奇心をもって、挑戦するすばらしさをこの本で感じてほしいと思います。

 

最後に堀江さんはこう書いてます。

「「多動力」は大量の仕事をこなすために、技術ではない。命が果てるまで、1秒残らず人生を楽しみ切るための、生き方である」と。

 

1つのことに邁進する人生も私は素敵だと思います。

しかし、その1つのことは、本当にワクワクすること?好きなこと?

日々、あなたは楽しいことで過ごしていますか?

こんなことをこの本は問いかけてきますよ^^


以上、『多動力』の書評でした。

 

ほかの書評についてはこちらから

 

 

WRITER

 会田夏帆(あいだなつほ)
 会田夏帆(あいだなつほ)乳幼児教育専門家
日本乳幼児遊び教育協会 代表
ぐちゃぐちゃ遊び 考案

発達心理学・幼児教育に基づき造形遊びを軸とした『ぐちゃぐちゃ遊び』考案し、横浜市でぐちゃぐちゃ遊びの親子教室を開講。
年間1500組の親子が集まり、入会まで1年待ちの人気教室に成長。
実績を生かして、子どもの創造力や挑戦心を伸ばすぐちゃぐちゃ遊びを日本全国に広めている。また、親子教室・保育士などのためにママと小さい子どもの信頼関係のつくり方講座やママ向けに子育てセミナー(親子の遊び方講座・外遊び講座・絵本講座・イヤイヤ期講座・褒め方叱り方講座)を全国で行っている。

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