実はみんな間違ってる!!スパウト・ストロー・コップの使用時期。子どもの口の発達からみる正しい順番はこれだ!
2018.10.28
こんにちは。ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室 ぐちゃラボの会田です
赤ちゃんは「飲み方」が異なります。
生まれてすぐ~生後6か月のころは、鼻で息をしながら、反射的に与えられた飲み物を吸って飲んでいます。
生後6か月ころになってくると、飲み物を飲むときに、鼻は息を止めることができるようになります。
これは、飲み物を「自分でコントロールして」飲めるようになったということです。
この時期に、スパウトやストローつきのマグカップで、水を飲ませると「反射的に」飲むということが続いてしまうので、口の発達に良い影響を与えないんです
Aさんは水を飲むとき鼻で息をしてますか?
あ!!とめてますね
今まで「反射的に」飲み物を飲んでいたのが、「自分でコントロールして」飲めるようになってくるということです。
口の発達の段階にあわせた方法をお伝えしますね。
生後6か月ころ、お座りができるようになってきて、離乳食もはじまるころ離乳食と同じように、スプーンで水分を与えてみてください。
最初は、ごはんと同じように口の中にスプーンを入れてあげます。
それで飲み込めるようになったら、口の先につけて、スプーンを傾けると、水が口の中に入ります。
親がスプーンを少し傾けて口に入れていると、子ども自身が「自分ですすって」飲むようになります。
⓵親がスプーンですくった水分を子どもの口の中に入れて、子どもが飲みこむ。
②親がスプーンですくった水分を唇にあてて少し傾けて、水分を子どもの口の中に入れ、子どもが飲みこむ。
③親がスプーンですくった水分を唇にあてる。子どもが自らすする。
なりますよ^^
「すする」ようになってほしいので、子どもの顔が上に向くのではなく、斜め下を見ている状態でスプーンを口にあててあげてくださいね。
上を向いてるうちは、「すする」のではなく、「流し込み」の状態なので。
スプーンですすることができるようになったら、レンゲに移行します。
レンゲを使うと、もっと多くの水分を入れることができます。
レンゲでもすすって飲んで、さらに残った部分は少し大人がレンゲを傾けてあげます。
レンゲでも飲めるようになったら、連続で飲むということができるようになったということです。
はい。次はいよいよコップに移行できます。
連続ですすることができるようになったら、コップで飲む練習をします。
コップは持ち手がついている子ども用のコップを使用しましょう。
最初は、親が飲むときに少しコップを支えてあげます。
その時に、こぼさないように水を少なめに入れる親が多いですが、水は多く入れてあげた方が子どもは飲みやすいので、最初は水を多めに入れてあげます。
はい。どうしても最初は「水を飲む」という動作とともに「手を適切な角度に傾ける」のが難しいんです。
水が少ないと傾ける角度が大きくなり、水が顔にかかってしまったりします。
ですので、最初はコップから水を「すする」ことからはじめます。
こぼしやすいので最初は、一緒にコップを持ってあげたりしてくださいね。
コップですすり飲みができるようになったら(一人でコップで飲めなくてもOK)
口が適切に発達しているということ。
そうしたら、ストローも利用して大丈夫!
子どもの吸う力にあわせてストローの太さや長さを調節できるとより良いですね。
おうちでしたら、大人が使うようなストローは長すぎますので少し切って利用します。
吸う力が弱いときは、細くて短いストローを利用しましょう。
ラッパや笛、しゃぼんだまなどで遊ぶと口唇の発達を促すことができます。
ほかにも、お風呂で口までつけて「ぶくぶくー」と息を出してみるなども有効ですよ^^
あれ?そういえば、スパウトは使わないんですか?
同じようにペットボトルから直接飲むのも小さいうちはオススメしてません。
残念ながら、「売られているもの=赤ちゃんの発達に良いモノ」ではありません。
今は、親の利便性を重視したものが多く売られています。
もちろん便利なことは、良い面がたくさんあります。
でも、便利だからとすぐに飛びつくのではなく
「これは私にとっては便利だけど子どもの発達にとってはどうなのかな?」と買う前に一歩立ち止まって考えることも必要な時代でもあるといえます。
これはどうなの?と思ったら、また相談してくださいね^^
先に、スパウトやストローを与えてしまうと、コップで上手に飲めるようになる時期が遅くなってしまうことが多いです。
子どもの発達にあわせた順番で与えてあげてくださいね。
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