モンテッソーリ教育の子育て5つのポイント(おうちでできるモンテッソーリ②)
2017.11.23
●モンテッソーリ教育の子育て5つのポイント(おうちでできるモンテッソーリ②)
こんにちは、乳幼児専門の造形あそび教室 ぐちゃラボの会田です。
今日は『モンテッソーリ教育の子育て5つのポイント』です。
【モンテッソーリ教育の子育て5つのポイント】
①大人と子どもは違うということを知ること
②子どもの動きをよく観察すること
③できないことだけ手伝うこと
③子どもは「見て学ぶ」ということを意識すること
④環境は子どもの目線で
1つずつ説明しますね。
①大人と子どもは『行動の目的』が違うということを知ること
大人と子どもは、『行動の目的』が違います。
例えば、お絵かき。
大人は「何ができたか?」に興味があります。
でも、子どもは「何をしているのか?」に興味があるんです。
つまり、大人は「結果」を重視していて、子どもは「過程」が大事ということ。
大人が効率性を重視して、子どものことをみて「効率が悪い」「もっと〇〇からはじめればいいのに」なんて思うのもこれが原因です。
まず大人と子どもでは、行動の目的が違うということを知っていてください。
②子どもの動きをよく観察すること
子どもの動きを見ていると、繰り返し何度も何度も行っていることがきっとあるはずです。
それは明日説明する『敏感期』です。
子どもがその力を獲得しようとしている時期なんです。
そのとき子どもがどんなことはできていて、どんなことに困っているのか?なぜそれに興味を持っているのか?などをよく見てみることで、子どもへの言葉かけ、手助け方法が変わってきます。
③できないことだけ手伝うこと
モンテッソーリ教育で大事にしている言葉があります。
それが「Help me to do it myself」
「私が自分でできるように手伝って!」
大人から見ると、子どもの行動が理解できない!ということがたくさんあります。
モンテッソーリは、その子ども独自の行動を「敏感期」と名付けました。
子どもには、さまざまな発達段階があって、子どもはそのときどきに必要な課題に取り組んでいるのです。
夏休みの宿題を1~10まで全部親がやってしまうという家庭はなかなかないと思います。
宿題のわからないところ「ママ、ここをちょっと教えて」と言われたところを丁寧に説明することで、子どもの宿題もはかどっていきます。
子どもをよく観察し、できないところだけほんの少しサポートすることが大切です。
④子どもは「見て学ぶ」ことを意識すること。
子どもに何かを伝えたいとき、あれこれ声をかけると子どもは混乱します。
そうではなく、ひとつだけゆっくり見せてみる。
それだけでできるようになることが、たくさんあります。
例えば、教室ではこんなボタンつけ。
ゆっくり丁寧に見せたらできるようになりました。
先日、ペットボトルのふたを閉めるという行為もこんなご感想をいただきました。
息子が飲み物を飲み終わって、ペットボトルのフタを閉めたいけれど閉めれない様子。
近くにいたあいさんが「みててね」と息子にフタの締め方を見せると、息子も出来るようになりました。
スゴイ!!
この間の取り方など、ちゃんとに子供が注目するようにしてくれている!!
感動しちゃいました。
(https://ameblo.jp/expoexpo-bebe/entry-12287120607.html(小見山まゆみさんのブログより))
1つ1つ丁寧に、正確に、見せることで子どもは学んでいきます。
⑤環境は子どもの目線で
大切なのは、自主性が育つ環境を作る事です。
子どもが「やってみたい!」と思った時にすぐに挑戦できる環境を作ること。
例えば、タオルは子どもがとることができる位置に置いてあるか?
洋服は子どもが自分で出し入れできるか?
台所に、台をおいたらお料理、配膳もできますね。
子どもが使いやすいサイズであること。
はさみは子ども用を用意してありますか?
お洋服は子ども1人で着られるものを用意してありますか?
ひもがついていたり、背中にボタンがついていたり、ぴたっとした洋服を着せようとしていませんか?
また、子どもが興味を持っているものを用意してあるのか?
大人が「これをやらせたい」ではなく、子ども自身が興味があるものを置いてあるのか?
そのような子ども目線で環境を作っていくことが大切です。
モンテッソーリで大切にしていることは。
それは、
「私が自分でできるように手伝って!」
そして
「ひとりでできた!」
です。
子どもが「ひとりでできた!」の達成感、成功体験を積んでいくこと。
おうちでも簡単にできそうだと思いませんか?^^
明日はモンテッソーリ教育の最大の特徴「敏感期」についてお話ししますね。
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