ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室

のびのび系の幼稚園や保育園出身だと小学校で椅子に座ってられないって本当?

2018.05.07

●のびのび系の幼稚園や保育園出身だと小学校で椅子に座ってられないって本当?

 

こんにちは。ぐちゃラボの会田です。

息子が小学校入学して1か月。

授業参観と家庭訪問を終えて、改めてこのウワサについて私の思いを述べたいと思います。

 

それは

のびのび系の幼稚園や保育園出身だと小学校で椅子に座ってられないって本当?

 

 

我が子は、都筑区No.1 と言って過言ではないほどの、超のびのび幼稚園出身です。

幼稚園では、朝の会はありません。

年少さんにいたっては、幼稚園についたらカバンをしょったまま、三輪車で遊んでいたりします。

朝9時に登園して、お弁当のはじまる11時過ぎまで好きなことをして過ごします。

お弁当も「今日はね、椅子弁当だったー」と言って、椅子で食べたりするらしい。

お弁当を食べる席も自分でお友達と交渉して、一緒に座ろう~♪などと言って、食べています。

 

お弁当を食べたら、また自由遊び。

13時にお帰りの会で絵本を読んでもらったりして、おしまいです。

 

 

自分のロッカーこそありますが、

・自分の椅子

・自分の机

・自分の席

という概念がありません。

 

というわけで、我が幼稚園も対象になりつつ、

 

こんなウワサがまことしやかに流れています。

 

「のびのび系の幼稚園や保育園に行くと、小学校でも座っていられないらしい」

「小学校でうろうろしているのは、のびのび系幼稚園や保育園の子だった」

などなど。

 

このウワサは本当でしょうか?

 

私は、その噂は

 

前者が、ほぼウソ

後者は、ありえるだろうなー

 

と思っています。

 

全否定されると思ってた方、ごめんなさい><

 

その理由を説明しますね。

 

通常学級の発達障がいの疑いのある子は、6.5%

 

全国の公立小中学校の通常学級に在籍する児童生徒のうち、人とコミュニケーションがうまく取れないなどの発達障害の可能性のある小中学生が6.5%に上ることが5日、文部科学省の調査で分かった。推計で約60万人に上り、40人学級で1クラスにつき2、3人の割合になる。
(2012年12月5日日経新聞より引用 https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0404C_V01C12A2000000/)

 

支援学級ではなく、通常学級に行っている子で6.5%です。

1クラス2,3人が多いとみるか、少ないとみるかは人によって違うと思いますが・・・

自分の幼少期を思い出すと、

たしかにクラスに2~3人、先生の話を聞かずにウロウロしていた子がいたなーなんて思ったりしませんか?

 

大人から見て「ウロウしている」というのは、概ねこのような子たちを見て言っていると思われます。

 

その幼稚園は、発達障害児を受け入れいているのか?

そこで注目したいのは、

その幼稚園に、もともとどれだけの発達障害の疑いのある子がいるのか?ということです。

統合教育を行っているか?ということでもあります。

 

入園面接で、発達障害の子も含め、疑いのある子をすべて拒否している幼稚園もあります。

反対に、我が子の幼稚園がそうですが、

できる限り受け入れいている幼稚園もあります。

 

幼稚園のパンフレットには『受け入れいている』と書かれていても、実際には断られたり、ほかの幼稚園を進められたりすることも。

 

なにが言いたいかというと

A幼稚園(お勉強系)に、発達障害の疑いのある子がゼロ人

B幼稚園(のびのび系)に、発達障害の疑いのある子が2人

C保育園に、発達障害の疑いがある子が3人いて、

 

その子たちが同じクラスになったとき

40人中5人がウロウロしている!

A幼稚園の子は優秀!!A幼稚園にいれて良かった!!

では、まったくない!!!

ということです。

 

「小学校でうろうろしているのは、のびのび系幼稚園や保育園の子だった」がありえるだろうなーと先ほど書いたのは、こういうことです。

 

 

「椅子に座って話を聞く」なんてすぐに慣れる

 

「のびのび系の幼稚園や保育園に行くと、小学校でも座っていられないらしい」をほぼウソと書きました。

4~5月くらいまで、今まで椅子に座って勉強してこなかった子の方が、今まで椅子に座って勉強してきた子よりも座れないのは、当然かと思います。

 

でも、慣れの問題です。

 

3か月もしたら、子どもも慣れます。

「小学校はそういうところ」と納得して慣れるまでの話です。

 

そもそも「椅子に座って話を聞く」というのは、食事中でも十分行っていること。

おうちでできる

ということです。

 

というわけで、入学当初はやや不慣れなことにより、ウロウロすることはあるけれども、3か月もしたら差はなくなります。

 

ちなみに、4月の3週目に、小1の息子の授業参観がありました。

同じ幼稚園から息子ともう1人の男の子、系列幼稚園から女の子

計3名が同じクラスにいましたが、全員きちんと座って話を聞いていましたよ^^

 

というわけで、『のびのび系の幼稚園や保育園出身だと小学校で椅子に座ってられないって本当?』なんてウワサに振り回されることなく、心配せず、ご自身のお子さんにあった幼稚園や保育園を選んであげてくださいね^^

 

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WRITER

 会田夏帆(あいだなつほ)
 会田夏帆(あいだなつほ)乳幼児教育専門家
日本乳幼児遊び教育協会 代表
ぐちゃぐちゃ遊び 考案

発達心理学・幼児教育に基づき造形遊びを軸とした『ぐちゃぐちゃ遊び』考案し、横浜市でぐちゃぐちゃ遊びの親子教室を開講。
年間1500組の親子が集まり、入会まで1年待ちの人気教室に成長。
実績を生かして、子どもの創造力や挑戦心を伸ばすぐちゃぐちゃ遊びを日本全国に広めている。また、親子教室・保育士などのためにママと小さい子どもの信頼関係のつくり方講座やママ向けに子育てセミナー(親子の遊び方講座・外遊び講座・絵本講座・イヤイヤ期講座・褒め方叱り方講座)を全国で行っている。

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