着れば着るほど風邪をひく?!薄着にして子どもの免疫力を高めよう!
2017.12.31
こんにちは。乳幼児専門の造形あそび教室ぐちゃラボの会田です。
連続記事でお送りしております『風邪をひかない健康で丈夫な身体をつくるために3歳までに親が行いたい事』
【前記事】
風邪をひかない2つの方法(風邪をひかない健康で丈夫な身体をつくるために3歳までに行いたい5つのこと)
今日のテーマは『着れば着るほど風邪をひく?!薄着にして子どもの免疫力を高めよう!』です。
昨日は、免疫力の低下が風邪に繋がること。
体温が1度下がると、免疫力が30%下がるというお話しをしました。
つまり、体温を下げないことが風邪をひかない体になるということです。
私たちは、2つの体温調節の方法を持っています。
・自律性体温調節反応
・行動性体温調節反応
自律性体温調節反応とは、体温を維持・調節するために、
例えば、寒くて体が自然にブルブルと震える、暑くて汗をかくなど意識してコントロールできない方法です。
寒くてブルブル震えるのは、寒さを感じると、脳が熱エネルギー工場である筋肉にケイレンさせるように指令を出すからなんです。
すると、筋肉が伸縮を繰り返すことになり、酸素が繰り返し、燃やされ、熱が発生して、身体が温まります。
自分では「意識せず」身体が自然と、身を守るために起こす体温調節です。
行動性体温調節反応とは、体温を維持・調節するために、「意識して」人間が行う行動です。
例えば、寒い時にコートを羽織る、暑い時に服を1枚脱ぐ、寒い時に走り回るなど。
この2つの方法によって、私たちは体温を調節しています。
そもそも私たちは、恒温動物です。
いつも体温を一定に維持しようとする仕組みを体の中に持っています。
それにも関わらず、大人が「子どもがこれだと寒いかもしれない」と思って着せすぎていくと、子どもが本来持っている体温調節機能が奪われてしまうんです。
暑い時に暑い、寒い時には寒いと皮膚で感じることで、自律神経が整います。
自律神経が整うことによって、自立性体温調節反応を高めることになります。
もう1つ。厚着が風邪をひきやすくさせる原因が「汗冷え」です。
子どもは大人よりも体温が高いため、そこまで服を着込む必要がありません。
それにも関わらず、大人と同じくらいの厚着をしていると、子どもにとっては暑すぎるんです。
暑すぎるということは、冬にも関わらず汗を大量にかき、その汗が冷えて体温の低下につながります。
服装の目安は、大人より必ず薄く を意識してください。
薄着のメリットは、動きやすいことにあります。
幼少期に、外気温が寒くても動き回ると温かくなることを体験させてあげたいですね。
しかし、モコモコのコートを着ていると、転びやすい、動きにくいなどの理由により、子どもが外で遊ぶことに消極的になることがあります。
薄着にすることは、子ども自身の行動性体温調節反応を高めることにもなります。
また、子ども自身の選択によって、洋服を調節させる方法も有効です。
例えば、冬に動き回っていると子どもの体温はぐんぐん上昇します。
そのときに、子どもは「暑い」と言っているにも関わらず、親の思い込みで「外は寒いんだから暑いわけない!コート脱がないで!」などと言っていると
子ども自身に、外気温にあわせて洋服を着脱する習慣が身につかなくなってしまいます。
以前、横浜市にあります「こどもの国」に行ったときのことです。
こちらは未就学児(0-6歳)コーナー。
多くの子がモコモコのコートを着ていました。(尚、右下でコートなしでひっくり返ってるのはうちの子です^^;)
しかし、こちらの小学生コーナーでは、ほとんどの子がコートを脱いで遊んでいました。
つまり大人が思っている服装は「着せすぎ」の可能性が高いということ。
特に、お子さんが「暑い」と訴えたときは、真冬でも、その子どもの訴えに真摯に耳を傾けてください。
体温異常とは、36度未満低体温もしくは37.5度以上の高体温のことですが、
約3割の子どもたちに体温異常が見られるようになっていると言われています。
体温異常の子どもは、集中力に欠ける・落ち着きがない・すぐカッとなる、反対に、遊びの時間でも遊ばずにじっとしているなどの行動をします。
これは、子どもたちからの「自分の身体に異常がある!」というサインです。
しかし、体温異常の子どもたちを、しっかり外で遊ばせた結果、多くの子どもの体温が適切な体温になった
という報告があります。
外遊びによって、自ら熱を生み出し、外に排出させ、体温調節を行った結果です。
薄着にすることで、子どもは自立神経が整えることができ、体温調節機能が発達します。
子どもは、大人が意識して薄着(大人より1枚は少なく)で過ごさせてあげてくださいね。
注意;風邪をひいてる真っ最中に薄着にする必要はありません。また今まで厚着だった子に急に薄着にするのではなく、徐々に減らしていきましょう。お子さんの様子を見ながら行ってください。
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