免疫力が高まる睡眠のコツ
2018.01.01
あけましておめでとうございます!!
乳幼児専門の造形あそび教室ぐちゃラボの会田です。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
連続記事でお送りしております『風邪をひかない健康で丈夫な身体をつくるために3歳までに親が行いたい事』
【2】着れば着るほど風邪をひく?!薄着にして子どもの免疫力を高めよう!
そして、今日は『免疫力が高まる睡眠のコツ』です。
昨日、自律神経などによって自然に行われる自律性体温調節反応についてお話ししました。
そこでまず、自律神経についてお話ししますね。
『自律神経は、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続けている神経です。
体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があります。
不規則な生活やストレスによって自律神経の働きが乱れると、体の器官にさまざまな不調が現われます。』(タケダ健康サイトより引用)
今お伝えしたように、自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。
交感神経はおもに日中、活動している時に優位になります。
全身の活動力を高める神経で、血圧や血糖を上げたり、血液を筋肉や脳に集める働きがあります。
反対に、副交感神経はおもに夜、リラックスしているときに優位に働きます。
身体を回復させる神経で、内臓の機能を高めたり、免疫機能を正常にする作用があります。
このバランスがきちんととれていることが大切です。
つまり、日中は活発に活動をして、夜はリラックスしてしっかり眠ることが大切!
アメリカでこんな実験が行われました。
人の眠りには「レム睡眠」(脳は起きていて体が眠っている睡眠)と「ノンレム睡眠」(脳も体も眠っている睡眠)の2種類があり、それを繰り返しながら眠っています。
寝始めるとまずノンレム睡眠に入ります。
特に、最初のノンレム睡眠は、睡眠全体の中で最も深い眠りです。
その後、ノンレム睡眠が終わり、最初のレム睡眠に入ります。
赤ちゃんの夜泣きなどもこのレム睡眠のタイミングです。
大人でノンレム睡眠とレム睡眠のリズムは、90分間程度のリズムですが、乳幼児はもっと短いと言われており、そのためレム睡眠が頻繁にあるので赤ちゃんは目を覚ましやすいんです。
このノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返しながら、私たちは眠っています。
この中でも、最も大切なのは、1番最初のノンレム睡眠なんだそうです。
最初のノンレム睡眠のときに深く眠ることで、その後の睡眠のリズムができ、自律神経の働きがよくなります。
最初のノンレム睡眠を良くするために、寝る直前ではなく、もっと前から「眠るための身体の準備」をさせてあげることが大切です。
先ほど、交感神経と副交感神経の話をしましたが、日中は交感神経が優位になっています。
しかし、夕方以降は副交感神経を優位にさせてあげることで、スムーズな入眠に繋がります。
【やってほしいこと】
・眠る1~2時間前から部屋の電気を少し暗くする(リラックスモード)
・ぬるめのお風呂に入る
・寝る前に絵本などを読み、ゆったりと過ごす
・親子のラブラブタイムを作る
【NG】
・眠る2時間程度前から、テレビやスマホは見ない
・激しい運動をしない
テレビやスマホを眠る前だけでも避けてあげることで、子どもの眠りの質が上がります。
例えば
・寝る前に大好きなぬいぐるみを定位置に戻して「おやすみなさい」を言う
・寝る前に絵本を読む
など。
「いつも同じ」ことを行ったあとに、眠る時間をつくることで、子どもも「これが始まったら眠る」と思い、気持ちも眠りに向かうことができます。
人間は群れで生活する動物です。
外敵から身を守るために大人に寄り添って眠らないといけない、と乳幼児も本能的に知っています。
子どもが寝たと思って、離れようとしたら泣いて起きた!
なんてときはありませんか?
乳幼児は親が近くにいてくれることで安心して眠ることができます。
しかし、ずっと一緒に寝ているのも難しいもの。
そこで、眠る前に「あなたを愛しているよ」「眠るまで一緒にいるから安心してね」と言葉と態度で示してあげることで、子どもは安心して眠ることができるようになります。
このようなことを行い、睡眠の質を向上させることで、免疫力も高まり、風邪をひきにくい身体となっていきます。
睡眠というのは、健康のために欠かせません。
侮らず、しっかりと眠る時間を作ってあげてくださいね。
明日は、『風邪をひきにくくなる食事がある!!』をお送りしますね。
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