ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室

免疫力が高まる睡眠のコツ

2018.01.01

●免疫力が高まる睡眠のコツ(風邪をひかない健康で丈夫な身体をつくるために3歳までに親が行いたい事③)

 

あけましておめでとうございます!!

乳幼児専門の造形あそび教室ぐちゃラボの会田です。

本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

 

連続記事でお送りしております『風邪をひかない健康で丈夫な身体をつくるために3歳までに親が行いたい事』

【1】風邪をひかない2つの方法

【2】着れば着るほど風邪をひく?!薄着にして子どもの免疫力を高めよう!

 

そして、今日は『免疫力が高まる睡眠のコツ』です。

昨日、自律神経などによって自然に行われる自律性体温調節反応についてお話ししました。

そこでまず、自律神経についてお話ししますね。

 

自律神経ってなに?

 

『自律神経は、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続けている神経です。

体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があります。

不規則な生活やストレスによって自律神経の働きが乱れると、体の器官にさまざまな不調が現われます。』(タケダ健康サイトより引用

 

交感神経と副交感神経のバランスが大切

 

今お伝えしたように、自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。

交感神経はおもに日中、活動している時に優位になります。

全身の活動力を高める神経で、血圧や血糖を上げたり、血液を筋肉や脳に集める働きがあります。

反対に、副交感神経はおもに夜、リラックスしているときに優位に働きます。

身体を回復させる神経で、内臓の機能を高めたり、免疫機能を正常にする作用があります。

 

このバランスがきちんととれていることが大切です。

 

つまり、日中は活発に活動をして、夜はリラックスしてしっかり眠ることが大切!

 

睡眠の質を上げよう

アメリカでこんな実験が行われました。

【内容】
21~55歳のアメリカ人153人の鼻粘膜に風邪のウイルス(ライノウイルス)を付着させ、2週間で何人が発症するかを調べました。【実験結果】
中途覚醒が「睡眠時間の2%以下」と安定して眠れた人たちは7人に1人しか発症しなかった。
中途覚醒が8%以上の「よく眠れない人たち」は2人に1人が発症。
実験結果によると、睡眠の質が良くない人は、睡眠の質が良い人よりも約5.2倍、鼻風邪をひきやすいそうです。

大切なのは最初のノンレム睡眠

 

人の眠りには「レム睡眠」(脳は起きていて体が眠っている睡眠)と「ノンレム睡眠」(脳も体も眠っている睡眠)の2種類があり、それを繰り返しながら眠っています。

寝始めるとまずノンレム睡眠に入ります。

特に、最初のノンレム睡眠は、睡眠全体の中で最も深い眠りです。

その後、ノンレム睡眠が終わり、最初のレム睡眠に入ります。

赤ちゃんの夜泣きなどもこのレム睡眠のタイミングです。

大人でノンレム睡眠とレム睡眠のリズムは、90分間程度のリズムですが、乳幼児はもっと短いと言われており、そのためレム睡眠が頻繁にあるので赤ちゃんは目を覚ましやすいんです。

 

このノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返しながら、私たちは眠っています。

この中でも、最も大切なのは、1番最初のノンレム睡眠なんだそうです。

最初のノンレム睡眠のときに深く眠ることで、その後の睡眠のリズムができ、自律神経の働きがよくなります。

 

スムーズに入眠するために

 

最初のノンレム睡眠を良くするために、寝る直前ではなく、もっと前から「眠るための身体の準備」をさせてあげることが大切です。

先ほど、交感神経と副交感神経の話をしましたが、日中は交感神経が優位になっています。

しかし、夕方以降は副交感神経を優位にさせてあげることで、スムーズな入眠に繋がります。

 

【やってほしいこと】

・眠る1~2時間前から部屋の電気を少し暗くする(リラックスモード)

・ぬるめのお風呂に入る

・寝る前に絵本などを読み、ゆったりと過ごす

・親子のラブラブタイムを作る

 

【NG】

・眠る2時間程度前から、テレビやスマホは見ない

・激しい運動をしない

 

 

●テレビやスマホの光の刺激は、交感神経を刺激します。

テレビやスマホを眠る前だけでも避けてあげることで、子どもの眠りの質が上がります。

 

●寝る前に「入眠儀式」を決めることも子どものスムーズな入眠の助けになります。

 

例えば

・寝る前に大好きなぬいぐるみを定位置に戻して「おやすみなさい」を言う

・寝る前に絵本を読む

など。

「いつも同じ」ことを行ったあとに、眠る時間をつくることで、子どもも「これが始まったら眠る」と思い、気持ちも眠りに向かうことができます。

 

●親子ラブラブタイムで安心して眠りにつくことができる

 

人間は群れで生活する動物です。

外敵から身を守るために大人に寄り添って眠らないといけない、と乳幼児も本能的に知っています。

子どもが寝たと思って、離れようとしたら泣いて起きた!

なんてときはありませんか?

乳幼児は親が近くにいてくれることで安心して眠ることができます。

しかし、ずっと一緒に寝ているのも難しいもの。

そこで、眠る前に「あなたを愛しているよ」「眠るまで一緒にいるから安心してね」と言葉と態度で示してあげることで、子どもは安心して眠ることができるようになります。

 

このようなことを行い、睡眠の質を向上させることで、免疫力も高まり、風邪をひきにくい身体となっていきます。

 

睡眠というのは、健康のために欠かせません。

侮らず、しっかりと眠る時間を作ってあげてくださいね。

 

明日は、『風邪をひきにくくなる食事がある!!』をお送りしますね。

 

 

 

 

WRITER

 会田夏帆(あいだなつほ)
 会田夏帆(あいだなつほ)乳幼児教育専門家
日本乳幼児遊び教育協会 代表
ぐちゃぐちゃ遊び 考案

発達心理学・幼児教育に基づき造形遊びを軸とした『ぐちゃぐちゃ遊び』考案し、横浜市でぐちゃぐちゃ遊びの親子教室を開講。
年間1500組の親子が集まり、入会まで1年待ちの人気教室に成長。
実績を生かして、子どもの創造力や挑戦心を伸ばすぐちゃぐちゃ遊びを日本全国に広めている。また、親子教室・保育士などのためにママと小さい子どもの信頼関係のつくり方講座やママ向けに子育てセミナー(親子の遊び方講座・外遊び講座・絵本講座・イヤイヤ期講座・褒め方叱り方講座)を全国で行っている。

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